2016/07/25

16.07.25 Cクラスクーペの試乗

 暑い日が続いています。ドイツ車購入を検討している時、日本の猛暑でもしっかりエアコンは効くのか、と心配していましたが、昨年の夏も今年の夏も快適です。

 さて、Cクラスクーペの試乗について感じたことをアップしてみたいと思います。



 乗ったのは、C180 Coupe Sports、Comfortモードでの運転です。B180と同じ排気量で、トルクは、250 N・m/rpm 、B180より50 N・m/rpm 大きな数値となっています。しかもB180の1,250回転からに対して1,200回転からこのトルクです。車重は、1,570 kg。これは、B180より 8.2 % 重いだけで、トルクは 25 % もアップしています。運転すると違いがすぐにわかりました。

 出足は、B180と比較するまでもなく、すっと出ます。街中では、発進してすぐアクセルを若干緩めないと加速がつきすぎると感じるほどです。当たり前ではあるのですが、最初の発進のためのアクセルの踏み込み具合は同じ感じなので、普通に踏み込み発進すると、その後の加速のつき方に、最初驚いてしまいました。

 路面の凹凸のこなし方は若干、B180より良い程度。こちらはスポーツサスペンションで、タイヤも前 225/45R18、後 245/40R18(ローテーションできない!)なので、硬めであることには間違いないのですが、ストロークが長めの感じで体での感じ方に不快さがありません。

 単なる市街地走行だったので、サスペンションの本当の良さは体験できていないのかもしれません。フロントは4リンク式であり、走行状況で減衰力を調整するセレクティブダンピングシステムを搭載しているので、高速コーナー等では顕著に B180との違いを感じたことでしょう。

 ステアリング操作は、特徴的な部分はなく、あくまでニュートラル。気持ち良い操作感でした。そして、B180との違いを最も感じたのが、ディストロニック・プラスでの発進。前の車がある程度進んでから、発進操作をしても急発進にはならず、スムーズに加速していきました。きっとシステム設定だけの問題だと思うので、Bクラスの設定が後から改善されないかなと願っています。

 また、ECOスタートストップでの停止からのエンジンスタートは、さすがに静か。ただ、アイドリング時に B180にはない若干の振動を感じました。ミッションは、7速A/Tだけあって、スムーズでした。ダイレクトさがどうかなと思っていましたが、レスポンスに問題なく、減速時の音も感じることなく、快適でした。B180は、気にしていると減速時に若干機械っぽい音を感じます。

 乗り込みがしづらいとか、後席は日常的に使えるものではないとかいうことは抜きにして、運転中の外の見切りも問題なく、一度は所有したい車だと思いました。



 そして、帰路、自分の車を運転。Bクラスといえども、乗り心地はCクラスクーペに負けないくらい、いや場合によっては、柔らかさの面ではタイヤサイズのおかげでしょう、Cクラスクーペより快適だと感じて、特に乗り込みのしやすさ、運転時の高い位置からの見え方の快適さ、そしてなによりこれが本当に FF?と思うようなステアリング操作に、改めて満足感を得ることができたのでした。


2016/07/18

16.07.18 ECOスタートストップと低い燃費

 先週末は、シンガポールにいました。通りを歩きながら、道行く車をウォッチングしてみると、こだわって買っているなと思う車が多く目に付きます。



 Bクラスは走っているのだろうか、気にしながら過ごしていましたが、初期型を3日間で1台、目にしただけでした。使い勝手優先、ファミリーユースのような車の買い方よりはステータス、趣味、あるいは社用車、そんな感じで購入したのだろうと思う車の比率が高いと思います。なぜなら、シンガポールでは車の価格がとても高いのです。ちなみに B180の最低モデルの価格が、S$154,888。現在のレートで、1,212万円。驚きの価格です。政府としては車をこれ以上増やしたくないのです。それでも朝夕は以前にも増して渋滞がひどくなっています。

 先週末不在だったのと雨が続いていたので、洗車も思うようにできず、3週間放っておくとこんな感じになりました。



 カルサイトホワイト、汚れていない時はとても綺麗ですが、雨だれなど目立ちやすいのが難点です。鉄粉の付着による茶色の小さな点もよく見ると目立ちます。


 手際よく全体を洗って、特にドア下の防錆剤とともに落ちてきた汚れは油分も含まれていますので、そこだけ洗剤を使って洗って、1時間コースという感じです。夏は早朝でなければ、汗だくになります。


 出かけようと思ったら、給油マークが。このマークが出ても、10 L 程度は残っている感じなので、そうそう慌てることはないのですが、休みの間に給油しておくことにしました。3週間前に給油して今回はなんとなく早い感じです。燃費は、9.08 km/L とこれまでで最低でした。遠出が一度もなく、近所の運転ばかりとはいえ、今回は悪すぎかなと思います。私の運転がほとんどなかったのが原因かもしれません。妻は燃費など気にせず運転しているみたいですから。(笑)

 そういえば、このところ、ECOスタートストップの効きが悪いというか、運転を始めて10分程度しても作動しないことが多く、昨年の夏とは違う感じがしていました。バッテリーの電圧が下がっているのか、液が少なくなっているのか、ともかく時間があるときに一度点検してもらおうと思っていました。

 ちょうど昨日の午前中、時間ができたので、ディーラーに寄ってみました。Cクラスのクーペにも興味があったので点検の間、試乗もお願いできるかなと期待しながらの訪問でした。

 点検の結果、エラーは出ておらず、問題はないとのこと。新車の時よりはバッテリーの性能は落ちているはずなので、ある程度はやむを得ないところでしょう。タイミングが遅いとはいえ作動はするので、様子を見ていきたいと思います。気になるときはいつでもお越しくださいとのことで、安心です。

 ちょうど、Cクラスセダンのキャンペーン中で、扇子をお土産にいただきました。扇子と聞いて、期待はしていなかったのですが、開いてみてデザインや作りの良さにびっくり。さりげない Mercedes-Benz の文字も気に入りました。この夏、常に携帯して使いたいと思います。



 点検してもらった車に乗り込むと、フロアマットが綺麗に掃除されていて、これもまた嬉しいサービスでした。ありがとうございました。

 Cクラスクーペの試乗については、また次回アップしたいと思います。



 

 

2016/07/03

16.07.03 ゴルフの試乗(B180との比較)

 晴れたと思ったら、いきなりの豪雨、変な天気の日曜日でした。そんな中、今日はお買い物に出かける妻を送った後、初めてのフォルクスワーゲンを訪ねてみました。

 Cセグメントのベンチマークと言われるゴルフに乗ってみたいと前から思っていました。車好き、特にドイツ車好きの私としては、この車のことを知らずして自分の車のことを語るなかれと思いつつ、これまできました。今日は、念願のゴルフ初試乗の印象をアップします。

 ディーラーで対応してくれた営業の方は、技術的なことも詳しく、ドイツ車、もちろんフォルクスワーゲンについて、特に熱く語ってくださいました。



 試乗車は、Golf TSI Trendline 。1200cc のダウンサイジングターボに7速DSG(DCT)。タイヤは標準ではなく、205/55 R16 (Comfortline の標準タイヤ)で、私の B180 と同じでした。



 試乗を始めてすぐ、歩道を越えて車道へと左折する段差のこなし方に好感を持ちました。以前乗った A3 のようです。ただしリアがトレーリングアームだからか、いくぶん横揺れがしたような感じ。グレードが Highline になるとマルチリンクとなるので、特に後席に乗ると違いがわかることでしょう。(また今度試乗させていただこうと思っています。エンジンも 1400cc で試乗車と異なります。)

 明らかな違いを感じたのが、発進してからすぐの加速。B180 がもたつきを感じる、というのが納得できるくらい、アクセルの踏み込みが浅くても、さっと加速します。1200cc エンジンなのに、よくできています。車重は B180 と比較して 1/6 に相当する 約250kg 軽いのですが、エンジンは、1/4 も小さくなっています。燃費は聞いたところによると通常 14〜15 km/L くらいだとか。カタログ数値 21.0km/L の 7割前後ですから、納得です。

 車のコントロールもステアリング操作に合わせクイックに気持ち良くできます。テレスコピックステアリングが、B180 よりもっと手前に引き出せるのが良いですね。B180はもう少し手前まで引きたいなと思う時があります。走り出した時の、安定感も十分です。

 ブレーキは、B180と比較していくぶん緩やか。もう少し踏み込まないと効きません。これは慣れの問題だと思います。でも最後の止まる瞬間、急とならないための足のコントロールはゴルフの方が楽でした。B180 は、ガックンと止まらないように気をつかうことがあります。

 道路の凹凸のこなし方は、心地良く、もちろんドイツ車の硬さはありますが、しっかりサスペンションが効いて、すぐにおさまる揺れで、ここは B180 より若干優れていると感じました。ただし、一般走行時は B180 の方が、タイヤのゴムを感じるような柔らかさとねっとり感を感じ、車体が重い分、上品さのような感覚があります。路面の荒れによる突き上げのこなし方については、ゴルフの方がよくできていて、踏切を渡る時に、顕著に感じました。

 唯一の難点は、低中速域での加速。もたつきます。40km/h 過ぎて一気に加速しようと思っても、エンジンが気持ち良く高回転に達していく感じではありません。1400cc エンジンの Highline だときっと問題ないでしょう。基本、A3 と同じエンジンですから。

 シートは、前後共、よくできています。後席は、実際に動く状態で長時間乗るとどちらが良いかわかりませんが、座ってすぐの感じはホールド感があって、B180 よりも快適でした。ただシートというのは最初に座った感じだけでなく、ある程度乗らないとわからないものです。

 インテリアの質感は、Highline だと満足できるレベルと感じましたが、やはり、メルセデスやアウディのようなこだわり感はありません。それから、ライトは日本車と同じくオフの位置があるのですね。また Trendline にはオートがありませんでした。どおりで、ゴルフが夕方早くや雨の日にスモールライトを点けているのを、見かけたことがないわけです。
Highline
 おかげさまで今日の試乗によって、なぜベンチマークと言われているのか、よくわかりました。走り出すとしっかりと安定し、曲がるのも思い通り、サスペンションも揺れがお腹に不快に伝わらない心地良さがあり、シートや車内の広さも問題なく快適でした。

 担当してくださった方は、いろいろな質問にも快く答えてくださって、本当に感謝です。お世話になりました。また、帰りには、こんなお土産までいただきました。ありがとうございました。


可愛いホッチキスです


 ・・・試乗を終えた後、自分の車で、車高とシート座面位置が高いことによる乗り込みやすさをあらためて実感しました。これは、Bクラスの良さのひとつですね。
 家までの帰り道、シートの高さによる運転のしやすさとともに、遮音性の高さを感じ、乗り心地(サスペンション)についても、上述したように、一般的な走行ではゴルフに勝っていると実感しました。